今回のテーマ:アプリケーションとは

前回の「OSとは」に続いて、今回は「アプリケーションとは」ということで、述べてみたい。
ソフトウェアは、大別してプログラムとデータに分かれるが、プログラムはOSとアプリケーションに分ける事ができることは、以前の当メルマガで述べた。

アプリケーションとは、適用業務と訳されるが、人間がコンピューターを使ってできる仕事をするために作られたプログラムである。
例えば、文章を綺麗に作りたいという要求に答えたものが、ワープロソフトであり、簡単な縦横計算を迅速に正確にしたいという要求に答えたものが、表計算ソフトである。また、会社経営において請求書発行を合理化したい、売掛残高管理をしたいなどという要求に答えたものが、販売管理システムである。ゲームで楽しみたいという要求に答えたものがゲームソフトである。
それらのプログラムソフトを総称してアプリケーションと言う。

コンピューターは、人間の生活において、会社の場合は合理化や情報戦略に使用される。また、個人では趣味などに利用される。いずれにしても、それを使うことにより、”コストを削減できた””楽になった””面白かった”などのメリットが享受できる。その1つ1つの満足をもたらす直接的なプログラムソフトをアプリケーション(適用業務)と言う。

したいこと1つに対して、1つ又は複数のアプリケーションが必要である。
したいことが複数でも、1つのアプリケーションで済むこともある。

ところで、アプリケーションを販売方法別に分類すると、
(1)受注開発ソフト
(2)パッケージソフト
(3)シェウェアソフト
(4)フリーウェアソフト
がある。

(1)の受注開発ソフトは、会社の業務の合理化や情報戦略アプリケーションをパッケージソフトでは、機能的に網羅していないか特殊な業務であったりするとプログラム言語を使用して、自社で開発するか、ソフト開発会社に依頼する。家庭で利用するソフトなどは、費用の問題からこの類のものはない。
費用は、一番高くつく。
しかしながら、トラブルやバグに対する責任を作ったところが持ってくれる場合が多い。

(2)のパッケージソフトは、共通する会社での業務(文書作成、経理、給与計算など)や、家庭利用(ゲーム・家計簿など)などを、数多くのユーザー向けに、開発ソフトと比較して、かなり安価な値段で販売されるソフトウェアである。
費用は、受注開発ソフトと比較してかなり安価で、シェアウェアソフトよりも一般的に高い。
トラブルやバグに対する責任は、基本的にユーザーにあるという考え方であるが、サポートが悪いと販売に影響するという考え方から、バグ修正は頻繁に行なわれる。
また、サポート窓口を設けてあって、ユーザーからの質問に答えてくれるが、全国にユーザーが多いため、電話が繋がらないことが多い。最近は、各社ともインターネットを通じてサポートを強化している。

(3)のシェアウェアソフトは、パソコン通信及びインターネット上でダウンロードという手法を使って無償で入手する。試用期間が設定されていたり、機能制限を設けて、無償にてお試し試用できる。その後、継続利用をしたい、もしくは全機能を使いたいなどの要求があれば、作者に申し出て、制限機能の解除キーなどを送付してもらう。この時に、ほんのわずかの費用が発生する。
一般的に、500円から3000円程度のものが多いが、時には、数万円という本格的なものもある。次に挙げるフリーウェアを発展させたものである。
トラブルやバグに対しては、ユーザーに全責任を持たせている。しかしながら、作者のスタンスにより、メール対応ぐらいは受け付けてくれることもある。
バグ修正は、よく行なっている作者がいると思えば、全然行なわない作者もいる。

(4)のフリーウェアソフトは、パソコン通信及びインターネット上でダウンロードという手法を使って無償で入手・利用できる。一切お金はかからない、反面、トラブルやバグに対してシェアウェアと同じスタンスである。一般的には、あまり高機能なソフトはないかもしれないが、時にパッケージソフトと比較して、大差がないものまであることがある。
プログラマーが、著作物の共有や社会貢献の目的で提供している。

他にもいろいろな分類があるが、一概に言えない部分もあるので、割愛する。

どのアプリケーションを使用するかという決定においては、費用対効果をよく考え、選択すべきである。人とのデータの共有を行なう場合、同じソフトでもバージョンを一致させる必要がある。その説明は次回にまわすこととする。


※次回は、「データの互換性について」を述べたいと思います。