今回のテーマ:パソコンとは

「パソコンとは、何ですか。」と聞かれることがあります。質問がかなり漠然としています。人によって捕らえ方が違うものでしょう。私にとっては、商売上の商材でもあり、お客様の仕事を効率化する道具でもある。また、社内の仕事を効率化する道具でもあり、自分に有益な情報を受信したり、情報発信、情報加工する道具でもある。

見方を変えれば、コンピューターの1種類で、汎用機(メインフレーム)でもなく、オフィスコンピューターでもなく、ワークステーションでもなく、スーパーコンピューターでもない個人向けに開発されたものである。

などといろいろと角度を変え相手や場所に合わせて答えなければならないものである。

つまり、その人によって捕らえ方が違って当然のものである。情報機器(コンピューター)の1つであることには間違いはない。これをどう使うかが重要なのである。使う人及び使う場所や用途によって使い方が違うものである。よくコンピューターは何でも出来ると言う人がいるが、何でもできるものではない。私も、これもできるかと聞かれて、つい何でもできます、とつい口走ってしまうことがある。そんなとき、あくまで情報に扱うことに関してはソフトウェア次第でいろいろなことができる道具です、と訂正する。

しかし、最近はいい方を変えている。ハードウェア・ソフトウェアをそろえただけではだめですよ、と言っている。「コンピューター、ソフトがなければただの箱」という言葉があったが、「コンピューター、ソフトがあってもただの箱」ということにしている。
その答えは、使いこなすノウハウが必要なのである。これは、なかなか身につくものではない。ソフトが変われば、(共通する部分はあるが)操作も違う。ワープロソフトを覚えただけでは、表計算ソフトは使えない。ましてや、CADソフトは全く別のものである。自分が自作でソフトウェアを作成するなどは、長い歳月をかけて覚えていくものである。そのノウハウをつけるお手伝いをしたり、ノウハウそのものを提供するのがユースウェアである。

ノウハウをつけるためには、自分で使って見て試行錯誤の繰り返ししかないと断言できる。いろいろなところをさわっていたら、何かできたという結果OKではなく、理屈で覚えていくことが必要である。このボタンはどんな機能があるのだろうとかを理解しながら覚えていかなければならない。ある程度熟練してきたら、そんなことは意識しなくても自然にそうしているが。

最後に、「パソコンとは」の答えであるが、答えはいくとおりもあるが、あえて定義して見ると、「パソコンとは、コンピューターの1種で、自分にとって役立つ情報を受信及び加工したり、人に情報を伝達したりできる、比較的小規模の処理に適している情報を扱う機械である」なんていうのはどうでしょうか?