【自ら反る】


君子は自ら反(かえ)る──「自反」ということは『論語』『孟子』の根本精神といってよい。
自ら反る、自らに反る自分で自分に反る

例えばつまずいてけがをした。
「こん畜生(ちくしょう)!」といって石を蹴る人間がある、そういうのはつまらない人間である。
つまずいた時「ああうっかりしていた。おれもまだいけないぞ」と反省する。
例えば武道の達人だったら、つまずいてひっくり返るとかいうことは決してない。
物につまずいてひっくり返るなんて、これは迂闊(うかつ)のいたすところだ。修行未熟のいたすところだ。

だからそういう時には、「しまった。おれもうっかりしておった」と自ら反る
それが本当の人間である。
その人は確かな人であり進歩する人
そこからも非常に変わってくる。

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